絶滅ホストを観劇した


絶滅ホストを観ました。めちゃくちゃおもしれ〜!グリッドマンユニバースから絶滅ホストを引き算すれば、何をもってヒーロー性およびファンサービスとしているのか見えた気がする。
役者さんの違いによる差異はあまり書き残しておきたい話題でもないので(詳しくないしな)、お話について書きます。緑川さんだいぶアドリブをグリッドマン側にサービス寄せてくれて嬉しかった。昼公演でスマブラマルスやってくれるとは思わなかったな、よいもん聞けた…。

・この作品にヒーローはいない
雨宮脚本で力に溺れる主人公&変わってしまった彼に動揺してビビるヒロインの図が見られる日が来るとは思わんやん。「男子高校生の恋心」「青春の幻想のような女子高校生」「人間だけが持つ、世界を変革するほどの創造力」あたり作品を構成する細胞がかなりSSSS、とりわけダイナゼノン10話、直球に言うと暦くんと稲本さん。ダイナゼノンって作家性の強い作風だったんだなと改めて思う。絶滅ホストはそれで一つの作品なのであまりSSSSを引用するのも失礼かもしれないけど、ここまで材料が同じならどうしたって兄弟だと思うから許してちょーよ。
蓬のような行動力もなく、裕太のように光属性でもなく、それでいて暦ほど浮いているわけでもない「普通の男の子」がアカネを超える創造の力を持ったら…というSSSSの答え合わせに見えた。世界にヒーローもロボットも存在しないとこんなんなっちゃうんだねえ!

・そっち側に行ってしまった亜蘭くん
人間を辞めてはいないものの、恐らくもう大学に通うこともなく「ホスト」というアウトローな世界で生きるであろう亜蘭くんの結末、少し大人でビターな作風だから描けるお話で新鮮だった。亜蘭くんは怪獣側に行っちゃったんだね。だけど楽しそうならそれでいいか…これから各地の女の子に夢を見せて、ホスト復権させようや。
絶滅ホスト、描かれたものがあまりに「SSSSでは年齢層と作風とファンサの関係で封印したもの」だったのでどんな縛りプレイだったんやと思う。SSSSは人外キャラが沢山いる上に「人間の姿をしたロボットや怪獣」まで用意してくれて、見た目が人間じゃないと興味持てないヒトナー向け(最悪の言い方)でもあるのに、異種間恋愛はついぞさせなかったことは前から驚いていて…。「客受けを意識している」と公言しながら人外×人間という客引きは「アレクシスがアカネの元カレ」くらいの味付けで止める、という異世界と日常世界の線引きはわざとやっていたんだなと。(二次創作は自由なので好きにすればいいし、私も好き勝手やりますが…)

・亜蘭とエリ
この二人はジュラシックパークからの名前拝借だったんですね。二人が結ばれないことも最初から示されていたんだなあ。
亜蘭とエリのお別れがあれだけ爽やかでありながら、この二人は今生で二度と会わないだろうという寂寥感も含んでいて、このもどかしさが最高だ〜。最高な物語を読んだ時の感動がある。最後の言葉が「さよなら」じゃなくて「お誕生日おめでとう」なのがすごくいい、「会えて良かった」と同義ですよね。
エリの言葉は色々と大事なことを言っていると思うのですが、まだ噛み砕けずにいます。「君の考える私のキャラに、私を閉じ込めないでほしい」とか…。「何も変わらない」という選択から「ズルした君とは付き合えない」という選択に変わり、その過程も選択も無かったことにしたくないと亜蘭とエリが選んだ答えであること、虚構のキャラクターを二次創作で彼らの選んだ選択さえ好き勝手こねくり回すことの罪を勝手に感じてしまう(さっき二次創作は自由って言ったじゃん!)。
だいぶ下世話な話題ですが桃李とワンナイト中のエリってずっと恋人繋ぎ求めてきそうだし「好き」ってことあるごとに言ってそうだし耳元で「かわいいね」と囁けば反応してくれそうで、私の心の中の雄が大きく揺さぶられてしまった。来世はホストになろうかな。

土曜昼公演で十分かなと思っていたのに夜公演配信を買い、千秋楽チケットまで買ってしまった。ホスト通いの才能あるかもしれん。SSSSとグリユニはまだ続くかもしれないけど、絶滅ホストはおそらく今しかない一瞬だと思うと逃したくない賞味期限。だけど一回のみならず、あの愉快なホスト達の別の物語も見たい…。雨宮哲&高橋良輔コンビの朗読劇、次回があることを祈ります。

6500万年後のスマブラって、DNAから再生された桜井政博のクローンが任天堂の地下牢に幽閉されていたりするのかな。6500万年経ってもネスはまだPKサンダー体当たりで復帰してるんだ…。